ファッションウィークの会場がまるでロマンティック・コメディのワンシーンに。そんな魔法をかけてみせたのは、ラブコメ映画の女王、メグ・ライアンだ。
2024-2025秋冬コレクションのパリ・ファッションウィーク、ロエベのショーに現れたライアンは、まるでスローモーションのように風に揺れる髪、計算されたかのように降る雨、そして洗練された装い。まるで映画のセットから抜け出してきたかのようだ。
彼女は、グリーン、ブラック、ホワイトのチェック柄テーラードジャケットを、同系色のオリーブタートルネックに合わせ、足元はドレッシーかつ動きやすさを兼ね備えたベルベットのワイドレッグパンツ。黒のブーツ、クラッチバッグ、サングラスが洗練さをさらに際立たせる。耳にはゴールドのイヤリング、手にはリングがいくつも光る。
完璧なウェーブヘアは、歩くたびに弾み、まさにラブコメ映画のヒロインを彷彿させる。フラッシュを浴びるカメラに向かって笑顔と手を振り、会場へと向かう姿は、まさにカリスマ的だ。
ライアンはここ数年、業界イベントやファッションウィークのフロントロウから遠ざかっていた。2023年のデヴィッド・ドゥカヴニー共演作『What Happens Later』以前は、2009年の『しあわせの隠れ場所』以来、ラブコメ映画にも出演していなかった。
「人間としての経験値を高めるために、長い間お休みしていました」とライアンはヴァニティ・フェア誌のインタビューで語っている。
「ロックダウン中に思いついたんです」と彼女は脚本執筆について続けた。「ひとつの空間に閉じ込められた男女の話。葛藤があっても、そこから癒しが生まれる、そんな状況が大好きなんです」